はじめに
起業を目前に控えていた僕は、「万全の準備を整えておきたい」と思い、意気込んでパンフレットを大量に注文しました。
居宅や福祉施設などの配布先もある程度は想定しており、「大は小を兼ねる」と思っての判断でした。
しかし——
作ったばかりのパンフレットが、わずか1か月で“古い情報”になってしまったのです。
起業初期は、とにかく変更が多い
起業当初は、予想以上にたくさんのフィードバックをいただきます。
実際に営業に行って、さまざまな方とお話しする中で、
- 「もっとこうしてほしい」
- 「こういうサービスがあれば助かる」
- 「予約方法が分かりづらい」
など、多くの要望や改善点が見えてきました。
たとえば、僕が実際に感じた変更の必要性としては:
- 営業日や時間帯の見直し
- 料金プランの使いやすさ
- サービス内容の追加・変更
- 予約方法のわかりやすさの工夫
さらに、最初に届いたパンフレットを見てみると、紙の質感や色味がイメージと違うという点も。
「やっぱりここはこうしたいな…」と、実物を見てから調整したくなることが想像以上に多いのです。
パンフレット大量発注で失敗した僕の話
タイトルの通り、僕の場合、福祉タクシー開業を機に、ラクスルでパンフレットを5,000部印刷しました。
「たくさん配るし、名刺代わりにもなるし、いくらあっても困らないだろう」と思っていたのですが…
開業からわずか1か月で、料金やサービス内容の見直しが必要に。
でも、すでに手元には修正前のパンフレットが大量に。
配布のたびに「この内容、実は変更されていて…」と口頭で補足する羽目に。
見た目はプロっぽくても、中身が現状と違う=信頼性に欠けるという、起業初期にはかなり痛い状態でした。
実際に変更した点
実際、パンフレットを作り直す時には、以下の修正を行いました。
🔄 主な変更点
項目 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
基本介助料 | 一律1,200円 | 歩行の方:500円/車椅子の方:1,000円 |
車椅子レンタル | 1,000円 | 500円 |
パック料金 | 1時間6,000円〜 | 3時間から(14,000円/6時間26,000円/12時間50,000円) |
QRコード | なし | 予約状況確認サイトのQRを追加 |
距離料金(暮らしサポート) | 一律 | 5km以内無料・5km超は100円/km |
🟨結論:少部数印刷でテストしよう
繰り返しになりますが、パンフレットは最初は少部数だけ印刷するのが鉄則です。
たとえデザインが完璧に思えても、開業後は必ずといっていいほど修正点が出てきます。
✅ 小ロット印刷のすすめ
- 最初は 100~500部で様子を見る
- 実際に配布して反応を見る
- 情報や内容が固まってから増刷する
ネット印刷(ラクスルなど)なら、少部数でも手軽&安価に注文できるので、「少しずつ作って改善する」スタイルがベストです。
最後に
僕のこの失敗が、これから開業される方のヒントになればうれしいです。
▶ 大切なのは「完璧なパンフレット」より、「柔軟に対応できる体制」
▶ 「作って終わり」ではなく、「育てていく」パンフレットにしましょう!